『遺書、公開。』ネタバレ！犯人正体や最後を徹底解説！

突然の自殺、謎の遺書、そして「2-D序列」という不気味なメール――

2025年1月31日に公開された『遺書、公開。』は、学園生活の裏側に潜む人間の闇を描き出した話題のサスペンスです。

原作は陽東太郎先生による同名コミックで、映画の公開を楽しみに待っていたファンも多いのではないでしょうか。

本記事では、物語の核心である犯人の正体や衝撃的なラスト結末を徹底解説！

「誰が黒幕なのか？」
「姫山椿の死の真相とは？」
「最後はどうなるの？」

そんな疑問をお持ちの方も、この解説を読めばすべてがクリアになります。

ネタバレを含むため、まだ読んでいない方はご注意ください！

『遺書、公開。』ネタバレ①黒幕犯人の正体は誰？

物語『遺書、公開。』の黒幕は、配列20位の廿日市くるみです。

廿日市くるみは、人間観察が趣味で、自ら「2-D配列」を作成し、全員クラスに送りつけました。

廿日市は劣等感と嫉妬に苛まれており、クラスメイトたちの優越感を壊すことで自己の満足感を得ようとしていたのです。

彼女の計画は非常に巧妙で、「2-D配列」を通じてクラス全員を疑心暗鬼に陥れます。

そして遺書公開を進めることで、クラスの秩序を徹底的に破壊していきます。

廿日市が追い求めていたのは、クラスメイトの隠された本性をさらけ出し、混乱を楽しむ支配者のような立場。

しかし、彼女の計画が破綻した後、孤独な過去や心の闇が明らかになります。

『遺書、公開。』ネタバレ②姫山椿の死の真相は？

姫山椿の死は、表向きは「序列1位のプレッシャー」が原因とされましたが、真相はより複雑です。

家族のトラウマ
姫山の父親は有名大学教授で、娘に対し「常に完璧であること」を要求していました。
実は父親自身も5年前、研究不正の発覚を苦に自殺しており、姫山は「父と同じ道を歩むことで、ようやく彼を理解できる」という歪んだ思考に陥っていたことが判明します。

クラス内の孤立
序列1位として「完璧な優等生」を演じ続ける中で、次第に本音を言えなくなりました。
例えば文化祭の出し物決めでは、自分が反対意見を持っていても「序列1位なら皆に合わせるべき」と無理に同意する描写があります。
こうした積み重ねが、彼女を追い詰めた要因の一つでした。

崎山が残した遺書には、自分に期待しすぎているクラスメイトたちへの失望と、自分の死をきっかけに「真実を暴いてほしい」という願いが記されていました。

『遺書、公開。』ネタバレ③赤崎理人―姫山の恋人の本性とは？

姫山椿の恋人としてクラスメイトからも信頼されていた赤崎理人。

しかし彼の優しげな外見とは裏腹に、物語の中で赤崎の冷酷な一面が露わになります。

赤崎は姫山を「完璧すぎて疲れる存在」として捉えており、実は心から彼女を愛していませんでした。

さらに、赤崎の行動や言葉が姫山椿を精神的に追い詰める要因となっていたのです。

赤崎の裏切りが発覚するシーンは、多くの読者に衝撃を与えました。

『遺書、公開。』ネタバレ④遺書を置いた人物はだれ？

姫山の遺書を教室に置いた張本人は、池永柊夜です。

小学校時代から姫山と知り合いだった池永は、遺書の矛盾点から姫山が書いたものではないと気付いていました。

池永は矛盾に気付きつつも、誰が遺書を書いたのかを暴くために、あえて指示に従い遺書を置く行動をしたのです。

しかし、池永のその行動も、人間観察を得意とする廿日市によって巧妙に操られてしまいました。

『遺書、公開。』ネタバレ⑤ラスト結末はどうなる？

物語『遺書、公開。』のクライマックスでは、黒幕である廿日市くるみが自らの罪を認め、真実が判明したことで物語はひとまずの決着を迎えます。

クラスメイトたちも姫山椿が抱えていた「孤独」や「苦しみ」を知ることで、自分たちが無意識に行っていたそれぞれの行動を振り返って反省し、姫山の死を無駄にしない決意をします。

最後に、椿の「希望を捨てないで」というメッセージがクラスメイトたちに共有され、それぞれが新たな未来へ向かう姿が描かれます。

‥が！

物語は、ここで終わりではありませんでした。

翌日、なんとD組の教室には「新たな配列」が掲示されていたのです。

廿日市は「知らないよ」と言いつつも、その顔は笑みを隠しきれていません。

「これだから人間観察はやめられない」
「まだ３年になるまで３ヶ月ある。これからも見守らせてね」

そう心の中でつぶやいて、物語『遺書、公開。』は完全に幕を下ろしました。

『遺書、公開。』ネタバレ⑥隠された伏線

『遺書、公開。』に隠された伏線をご紹介します。ぜひ作品を読み直してみてくださいね！

① 時計塔のモチーフ
灰嶺学園の時計塔は常に2時14分を指して止まっています。
これは姫山の父の死亡時刻（2月14日14時）を暗示する仕掛け。
最終話で廿日市が時計を動かすシーンは「時間が再び流れ出す＝真相が明らかになる」を意味しています。

② 色の象徴性

• 赤：廿日市の赤いノート＝危険と狂気
• 白：姫山の白衣＝純粋性の仮面
• 黒：クラス全員の制服＝画一性の檻

③ 反復される数字「2-D」
クラス名「2年D組」だけでなく、

• 姫山の自殺日：2月14日（Dがアルファベット4番目）
• 遺書が置かれた時間：2月17日14時
  （2+1+7+1+4=15→1+5=6→Dが4番目→4+6=10→完璧な10）
  数字遊びによって、物語の構造自体が「序列」を表現しています。

　

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『遺書、公開。』を読んだ感想

『遺書、公開。』は、いじめや序列意識、孤独感といった現代社会の問題をテーマにした作品でした。

序列が生み出す疑心暗鬼や、隠された人間関係の闇は、現代において身近なテーマを感じさせるものです。

サスペンス・ミステリー漫画として、最後は全く反省してないじゃん！とサイコパスのようにも感じる廿日市の不気味さで幕を閉じましたが、

結論、最後のオチに関しては賛否両論でした。

というようなコメントもあり、もっと推察したかった人にとっては物足りなさを感じたようです。

でも、過激な描写が多い「いじめ」をテーマに扱っている作品のなかで、

『遺書、公開。』はひたすら全員の遺書を公開していくだけのストーリー。

シンプルな展開なのに、最後まで「彼女に何が起こったのか」という謎の一点を引っ張ることができたのは、それなりに作品に力があるからだと感じます。

ラスト結末は「特に何も起こらなかった」けど、人間の闇をここまで描けるのは単純にすごいなと思いました。

『遺書、公開。』実写映画化！キャストと原作の再現度は？

2025年1月31日に公開予定の実写映画『遺書、公開。』には、吉野北人、宮世琉弥、志田彩良などの若手俳優がキャスティングされています。

映画では、原作の緊迫感や心理描写をどこまで再現できるかが一番気になるところですね。

特に、黒幕・廿日市くるみを演じる俳優がどのようにキャラクターを表現するのかは、多くのファンの関心を集めています。

漫画をすでに読まれている方も、映画ならではの新たな表現に期待していることでしょう。

『遺書、公開。』ネタバレまとめ

漫画『遺書、公開。』は、人間の本性や心理を鋭く描いた学園サスペンスの傑作です。

黒幕の正体や姫山椿の死の真相、そして衝撃的な結末まで、どれも読者の心に深い爪痕を残します。

まだ読んでいない方はぜひ漫画を手に取ってみてください。

そして、映画公開も控えたこのタイミングで、作品の魅力を多角的に楽しんでみてはいかがでしょうか？